ヒマラヤ保全協会の概要 〜ヒマラヤの大自然を未来につなぐ国際協力・環境NGO〜
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基本モデルヒマラヤ保全協会(IHC: The Institute for Himalayan Conservation)は、ネパール・ヒマラヤにおいて、地域住民が主体になった森林保全・環境保全に取り組んでいる国際協力・環境NGOです。住民の主体的参画により、森林保全を中心とした自然環境の保全と地域の活性化を有機的にむすびつけて事業をすすめ、自然と人間の共生をめざしています。

私たちは非営利のプロジェクト推進団体であり、活動プロセスをつねに公開するオープンな組織です。

私たちが一貫して主張しているテーマは「住民が主体になった環境保全」であり、透明性が高く、かつ誰もがアクセス・参加可能な公共の団体であるべきという信念のもとで、利益を追求するのではなく、ヒマラヤ(あるいはネパール)の環境と、ヒマラヤ(あるいはネパール)の人々の暮らしを改善することを目標にしています。

IHCプロジェクト推進のための組織体制および技術は、この目標のために焦点があてられています。私たちは目標を達成するために、森林保全その他のプロジェクトをコーディネートする少数の専任スタッフと、多数の熱心なボランティア(会員および支援者)が協力しあう体制を採用しています。

そして、IHCプロジェクトに主体的に参画する人々をふやし、まなびあい成長できる場をつくりだし、ゆたかで公正な地球市民社会をつくりだすことに寄与していきたいとかんがえています。

■ ご支援ご協力をおねがいします 〜私たちからのメッセージ〜

地球環境の中でもっとも脆弱な環境は山岳環境であると言われています。

世界の屋根・ヒマラヤでは今でも森林の減少がつづいています。この地域は世界最大の山岳地域(山岳環境)であり、急斜面が多いため、森林の減少は、土壌流出や土砂災害を頻発させる結果となります。ネパールでは、毎年200人以上の人々が土砂災害の犠牲になり亡くなっています。さらに、土砂災害は、下流域〜南アジアへときわめて大きな悪影響をあたえています。

土壌がうしなわれてしまえば植林はもうできなくなってしまうので、そうなる前に一刻も早く、森林を再生して土砂災害を防止し、一人でも多くの命をすくわなければならないといった状況です。

また、ヒマラヤは南アジアの水源としても重要な位置を占めています。ヒマラヤの森林を再生して保水力を高めていくことが必要です。2035〜2050年には大規模な水不足となり、農作物の発育不可、食糧不足、多数の人々が危機的状況になることが予測されています。

このような悲観的な状況を想像すると、私たちの植林事業は重大な意義をもっていると身がひきしまるおもいです。

環境を再生させることは、同時に、そこで暮らす人々を守ることでもあります。私たちヒマラヤ保全協会の活動はヒマラヤの環境保全を第一の目標にしていますが、環境を保全するためには、その中で、住民が主体になって、自然とともに豊かに暮らせる社会をつくりだすことが必要です。私たちは、ヒマラヤに息づく多様な自然と叡智をいかして、環境と社会とが調和したゆたかな地域を、住民とともに生み出していきたいとおもい活動をつづけています。

今後、森林再生・環境保全事業の重要性にもっと多くの日本人が気づき、また、その活動に参加する人々が増えることを願い、さらに多くの人々と協力していく所存です。こらからも、皆様のご支援ご協力をいただければ幸甚に存じます。

活動理念
これまでの歩み
特定非営利活動法人 設立の趣意(1999年6月)
事業内容
役員
蔵書リスト
事業の背景 -事業地ネパール・ヒマラヤ-

事務所へのアクセスはこちらです
100円で1本の苗木が植えられます -目標100万本-(ご寄付・ご入会のご案内)

活動理念

  1. ヒマラヤ地域において、自然と文化が一体となった「風土」の独自性に基づいた、地域の人々を主体とした開発を支援する。
  2. 前項の精神に共感する人々が、主体的に参画することで、学び合い成長できる場を作り出し、豊かで公正な地球市民社会のあり方を探求し提案する。

これまでの歩み

1953年 文化人類学者(あるいは民族地理学者)の川喜田二郎(現ヒマラヤ保全協会名誉会長・東京工業大学名誉教授)が、第一次マナスル登山隊の科学班員としてネパールを調査する。 > マナスルについてはこちらです
1963年 川喜田二郎がネパール・ヒマラヤで学術調査をおこない、近代化や人口増加、出稼ぎ急増などによる森林の荒廃や地滑りの多発、水質の悪化などの環境問題と、薪や水運びの苦労といった住民の生活苦の問題を認識し、技術協力の必要性を痛感またそれを決意する。
1974年 ヒマラヤ保全協会の前身となるヒマラヤ技術協力会を発足させ、ロープライン(薪や家畜飼料などの荷下ろしのための軽架線)とパイプライン(衛生的な水を供給する簡易水道)を設置するプロジェクトを開始する。
1984年 それまでの技術協力の成果がみとめられ、川喜田二郎が、アジアのノーベル賞といわれるマグサイサイ賞を受賞する。
1986年 ネパール・マヘンドラ国王自然保護基金の日本委員会としてヒマラヤ保全協会を設立する。
1992年 総合的な環境保全と地域活性化のプロジェクトである「アンナプルナ総合環境保全」プロジェクト(5ヵ年計画)を開始する。第1回ネパール山岳エコロジースクールを開催する。
1993年 ヒマラヤ技術協力会とヒマラヤ保全協会が合併し、新生ヒマラヤ保全協会が発足する。
1997年 「アンナプルナ総合環境保全」プロジェクトの第2フェーズ(3ヶ年計画)を開始する。
2000年 ヒマラヤ保全協会が特定非営利活動法人として東京都から認証される。
2001年 「ミャグディ郡地域活性化」プロジェクト(3ヵ年計画)を開始する。
2003年 水野正己(日本大学生物資源科学部国際地域開発学科教授)がヒマラヤ保全協会会長に就任する。
2004年 ヒマラヤ技術協力会〜ヒマラヤ保全協会の30年間の活動を評価する。約1500ヘクタール(東京都渋谷区の面積に相当)の森林が再生されたことを確認する。
2005年 新プロジェクト地を開拓し「生活林づくり」プロジェクト(3ヵ年計画)を開始する。
2007年 ヒマラヤ保全協会ネパール会長のマハビール=プンが、長年の功績をみとめられ、マグサイサイ賞を受賞する。ヒマラヤ保全協会からは二人目の受賞となる。
2009年 新規3ヵ年計画として生活林プロジェクトとエコプロジェクトを開始する。ヒマラヤ植樹・目標100万本を明確にうちだす。
 ◆ ヒマラヤ保全協会の森林保全事業のあゆみはこちらです

特定非営利活動法人 設立の趣意(1999年6月)

 当会は、1974年にヒマラヤ技術協力会として設立して以来、15年にわたって、ネパール国の山村で、住民が自ら参画することによる適正技術の開発・習得や、代替エネルギーの確保等についての協力活動をおこなってきた。
 その経験から私たちは、地域の自然や文化が一体となった「風土」を活かしつつ、地域の人々と共通の理念にたった活動を展開することが、いかに大切であるかを痛感している。
 21世紀を迎えようとするこの時代、環境問題に代表される地球規模の諸問題が深刻化し、国際機関や行政の努力だけで、これらの諸問題を解決することが極めて困難となってきている中で、ヒマラヤ保全協会が実行している「風土」を大切にした、地域住民の「参画」による問題解決がますます重要となってきている。
 ヒマラヤ保全協会は、過去の良き伝統を活かしつつ、新しい時代を切り開いて、より良い地球社会を創世していくために、活動への参画を広く呼び掛けて、社会の中でより責任ある役割を担いたいと考え、ここに特定非営利活動法人を設立しようとするものである。

特定非営利活動法人ヒマラヤ保全協会 定款 [PDF]

事業内容

■ ネパール・ヒマラヤ
(1)森林保全を中心とした自然環境保全(生活林プロジェクト) > ヒマラヤ植林には4つの効果があります
(2)ゴミ処理・観光ルート美化(エコ・プロジェクト)
(3)その他の事業
 ・自然災害軽減
 ・住民の生活改善
 ・地域の活性化

■スタディツアー(エコツアー)
 ・ネパール・ヒマラヤ山岳エコロジースクールを年2〜3回開催

※日本人ボランティアがネパールの事業地へ行き、環境についてまなびながら、現地の人々とともに環境保全事業をすすめる。

■国内
・国際交流・理解促進のための地球市民講座の開催
・研究・提言事業
・広報事業
・ネットワーク事業(ネパールNGOネットワーク事務局担当、国際協力NGOセンター会員)

※地球市民講座としては、講演会、シンポジウム、現地活動報告会、スタディツアー報告会、ネパール料理教室、講座「参画型アプローチ」、エコ・ハイキング、ネパールサロンなどを開催している。

事業内容の全般的解説はこちらです

役員

理事・会長:水野正己(日本大学生物資源科学部国際地域開発学科教授)
理事・事務局長:田野倉達弘
理事:石崎めぐみ、金子美樹、上原伸郎、栗田康二、佐久間雅俊、田中博、中澤朋代、渡辺耕一、渡邊敏雄
監事:今村敬、野瀬祥男

事業の背景 -事業地ネパール・ヒマラヤ-

■多様な自然と文化の国
 ネパールは小さな国ですが、南は標高50メートルほどの低地、北は世界最高峰のエベレスト(ネパール名サガルマータ)など8000メートル級のヒマラヤ山脈の峰々から成り、世界最大の標高差、きわめて多様な自然環境をもっています。
 国土の約80%を占める山岳地帯には、家畜の放牧や農業で生活を立てる素朴な人々がくらしています。彼らは、生活に必要な燃料を薪に、家畜の飼料を木の葉にと、深く森に依存しながら自然と共にくらしています。

■近代化で崩れる自然と人間のバランス
 近年、急速な近代化にともない、人口増加や観光客の流入などにより森林が減少し、自然環境がいちじるしく荒廃しています。また、新しい価値観の影響で伝統的な文化が衰退するとともに、お金がないと生活できない世の中になり、現金収入を求めて出稼ぎが増え、村の活力が衰えていくという問題もおこっています。

■村人自身が主体となった環境保全事業
 ヒマラヤ保全協会は、ネパール・ヒマラヤの山村で、村人自身が主体になった(村人の主体的参画による)自然環境の保全事業に取り組んでいます。また、地域の自然を保全するとともに、村人自身が問題解決能力を身につけてみずからの生活を改善し、地域を活性化させる取り組みもおこなっています。

事業地の解説はこちらです


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